囲碁の妙手と井蛙のつぶやき
「自分が最も不利な時に相手にとって有利な一手を打つ」という「相手にとって嫌な手」を打ったそうです。
常識「はずれ」の一手ゆえに、相手は動揺して、結局、勝利だそうです。
まあ、ある種、「背水の陣」をしくということなんでしょうが、囲碁の場合はそれが相手の「常識」(それに基づいて囲碁の流れをシミュレーションしているでしょうから)が揺らぎ、結局、シナリオが全く違ったものになるので、相手もゼロの状態から対応しなくてはならないというわけです。
ということで、「突拍子もない」こと、「非常識」なこと、「ありえないこと」、「そんなん無理」という風にすぐに考えるタイプの人は、頭が固いと同時に動揺させやすい人でもあると言えそうです。
つまり、頭が柔軟な人、つまり頭脳が若い人は動揺しぬくいってことです。想定外でも「さもありなん」という風に最初から考えますからね。
自分の「常識」が、他の人すべてが共有している「常識」だなんて思い込んでいる人は、お目出度い人なんでしょうね。井蛙論(せいあろん)というやつですね、つまり井戸の中の蛙。
関係ありませんけど、シンディ・ローパーが「千の風になって」を日本語でちょっと歌ってましたけど、ローパー、なんかえらく丸くなりましたねー、物腰も風貌も。