ハリーポッターに第七巻読了後に思う:Albus Severus Potter
つまり第七作を読んだ感想です。時間はかかりましたが、有意義な時間を過ごせました、作者に感謝ですね。
最後は、コスミック・ジョークでもないんですが、それぞれがある種の全体のドラマの中で役を演じているのだ、という感覚が最後まで読むと見えてきます。ようは、自由意志で動いているようでありながら、実際は大きな流れの中で翻弄されていて、そうせざるを得ないように「追い込まれている」というのが正解かもしれません。
ハリーもそうですし、ダンブルドア校長もスネイプ教授も、ボルデモートですらそうです。
ですので、7巻の最後の最後まで、嫌悪感、不幸、トラブル、悲しみ、疑い、戦いの要素が色濃く付きまとう陰気なシリーズではありますが、最後には、そういう全体像を見せられるので、今までのそのネガティブさなどは、吹っ飛んでしまうとも言えます。
個人的には、作者はネビル・ロングボトムにもっとも愛着を感じていたのではないかと感じます。なぜかというと、彼がもっとも成長していきます。
ハリーは混乱と疲労の中で、常に疑念、疑い、自己嫌悪に囚われ続けますが、それでも道をなんとなく見つけていきます。おそらく、我々はハリーみたいな立場にあるんでしょう。
なお、種明かしはしませんが、タイトルにある名前はハリーの次男の名前ですが、そこにハリーの思いが込められていると言えます。あとはご自身で確かめられるといいでしょう。ですので読み終えた後に、この投稿は読んだ方がいいかもしれませんね。