「恐怖の存在」マイケル・クライトンと皮膚感覚による情報選別の要
「人類は(ユージェニックス(優生学)の定義の呪縛から抜け出し)ようやく「地球温暖化」という理論にたどり着いた。だが、世界を虜にしたこの怪物の出没について私はここでとやかくいうつもりはない。ここでいいたいことは仮説がいかに容易に真実として受け入れられるか、今となって明らかとなったパターンをぜひ、思いおこして欲しいからである。
証拠のない不確実なことが支配的な目的をもつ政策によって短時間の間にいいかげんに処理され、支持者が望む調査結果を届けることで政策を支持する寄付金を得ようと試みる。この方針に沿わない科学者を村八分にし、こういった科学者たちに、「アウトサイダー」とか、「懐疑主義者」というレッテルを貼り、落ちこぼれや反逆者呼ばわりするのである。」
ようは科学的理論というものも案外、情報操作(またはディスインフォメーション=真実を少しほのめかした全く偽りの情報)によって「真実」として簡単に1人歩きしてしまい、それ以外の意見を封じ込めるという危険性です。地球温暖化の理論にしてもしかりです。
ディスインフォメーションは、紛らわしい偽りの情報を少しばかりの真実と一緒に提供すると、ついすべてが正しいと判断しがちになることをも目的としていると考えるエハン氏によれば、なぜディスインフォメーション(disinformation)があるかというと、一般人が多くのことに疑問を抱き、権力側に難問を投げかけないために用意されているものであるとして、情報が政府筋や高度な科学情報源から出されたというだけで、信用するべきではない、と。
例えば、卑近な例でいえば、テレビでの通信販売や健康食品関係広告の内容をみていると、高度な科学情報源のお墨付きをもらっているようなやり方があるますよね、まさにディスインフォメーションですね。
我々は自分の皮膚感覚を大切にして、情報を取捨選択する必要があるということになりますね。なぜなら、あなたの頭や感情はいくらでも騙されますが、皮膚感覚は実は騙されませんから。