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by よく寝る、笑う、体を暖める、爪もみ、足揉み

早朝の春日大社で横笛の音を奏でるお人、天野の里・横笛の恋塚

 和歌山の天野の里も歩いてきたところですが、そこには西行堂、貧女のお照の墓、有王丸の墓、鬼王の墓とか、丹生都比売神社(にうつひめ・じんじゃ:世界遺産)などありますが、横笛の恋塚というものもあります。
 貧民のお照の墓もちゃんとお花が添えてありますね、ご当人はおそらくそんな墓を後世の人が大切にしてくれているとは思ってみなかったでしょうね。なおお照さんのご両親の墓も一緒にあります。
 
 横笛の恋塚のいわれはこうだそうです。
「平重盛の家来であった斎藤時頼(滝口入道)は、建礼門院の侍女・横笛との恋に悩み、高野山に入る。恋情に身を焦がす横笛は、尼となりながらも時頼を追って、天野の里にたどりつくが、再会は果たせず、はかなくこの世を去っていく。その後、横笛は時頼のいる大円院の庭に鶯(うぐいす)となって現われるのだが、時頼に一目会った直後に井戸に落ちて亡骸となってしまったという。」。

 まずは、高野山は女人禁制であったので、女性がアクセスできたのは、天野の里ぐらいまでだったというのは、高野山周辺を歩けばよくわかります、天野の里は高野山に近いのですが、しかし、かなり距離があります。
 尼になるという行為は、実は、恋心を秘めてそれを生涯保つために女性がとった生きる手段だったのかもしれません、純粋な女性でしかできない選択ですね。世捨てというよりは、恋心を生かすための選択という風に私には感じられます。

 で横笛という名前の由来はわかりませんが、確かに高野山の山々は歩けばすぐに鶯が深山ふかく響く音色で歌ってくれます、ちょうど横笛という音色ですが、もう少し鶯の方が太い声ですがね。なお、一目あって井戸に落ちたというのは、魂が昇天していったということであろうかと私は思います。
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 高野山周辺には女人禁制という制約があったことから、この手の話が多くあるんだろうと想像できます、そういう思いが残存している、そんな感じを歩きながら、ふと感じるんですね、今回の新しい気づきです。そういう思いを感じた人たちは幸せだったのかもしれませんね。

 さて、高野山周辺の後には、早朝に春日大社を詣でました、朝7時ぐらいですから、歩いている人はちらほら入ますが、鹿ぐらいです、で春日大社の奥の院にも歩いていくと、笛の音が聞こえるんですね、生の。その笛の音を聞きながら、春日大社のお参りです。笛は、ある人が奥の院の前で練習?していたようです、横笛です。早朝の春日大社の静けさには横笛が清妙で艶ですね。少し哀愁もありますが。
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 横笛の音の感じというのが、なんとなく了解できた、そして恋塚の「横笛」の名前の意味合いも。。。。。そんな朝の春日大社ですね。

 で二月堂も早朝は静かです、読経の声と線香の香が吹き込んでくる、鹿もリラックスしている、そんな穏やかな感じは奈良の穏やかさそのものかもしれませんね。でも朝10時ともなれば国際色豊かにもなりますが。
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by triad-dyad | 2007-09-18 09:54 | エネルギーワーク | Comments(0)