マグダラのマリア Maria
この本だけではないですが、イエスとマグダラのマリアとの間では、エソテリックな関係があったと述べているものが急に増えました。ダビンチ・コードの影響もあってでしょうか。
エソテリックな関係とは、性の錬金術といっても、愛の錬金術といっても、エネルギーワークといってもいいかもしれません。
ポイントはイエスが「復活」するためのエネルギーを二人が事前に入念にエネルギーワークをしていたというところです。「復活」するためには生命エネルギーを精製しておく必要があります(仙道でいうなら聖胎とか丹ですね)。それをイエスとマグダラのマリアは性エネルギーをうまく融合させて実践していたというわけです。
そういう関係をどうみるかは、歴史や聖書での記述などに書かれているものもあれば、読者次第のところです。ネガティブにとられる人は、おそらく性的に抑圧されている人かもしれません。
こういう智慧でエネルギーワークが出来るようになるのはいつでしょうか。こういう智慧は一部に限られたままでしょうか。そのためには、人間存在について洞察を得ないことには無理かもしれません。性差に拘らなくなった時点で可能になる類かもしれませんし、「愛」という要素が必要なのかもしれません。
マリアの術はエジプト起源のものと言われています、そうすると原始キリスト教というのは実にエジプト・マジックに端を発しているものともいえるかもしれませんね。
そんなことを思わせる本です。なお、トム・ケニオンの本とは内容が異なります。