世界週報 World Affairs Weekly
○2005年の「戦後日本に功績のあった人物」についての世論調査
1位:田中角栄
2位:吉田茂
3位:佐藤栄作
4位:松下幸之助
5位:中曽根康弘
○「あなたが選ぶ1000年の日本政治リーダー」
1位:坂本龍馬
2位:徳川家康
3位:織田信長
4位:田中角栄
「 なぜ、田中角栄氏が人気があるかというと、彼が描いた壮大なビジョン「日本列島改造論」は地域間格差解消策の大集成で、国民に「自分は中流階級だ」との「幻想」を持たせてくれたものだったからだ。
しかし、現在ではグローバリゼーションの落とし子で、格差問題が広がっている。
日本的な終身雇用、年功序列、従業員優遇の日本独自の企業風土は、国際競争優先の名の下に弊履を捨つるがごとく捨て去られた。株主優先、時価総額優先、そのために従業員はリストラの名のもとに首切りに遭う。
日本社会に現出したのは、アメリカ型市場原理主義、競争市場主義、拝金主義の横行ではなかったのか。弱肉強食、優勝劣敗、勝者優先の世界だ。」
だ、そうだ。
で、
だから、こそ、今また田中氏の再評価がはじまりそうだというわけだ、なぜなら、彼の構想は格差解消だったっと。
理想のリーダー・リストをもう一度みてほしい。
坂本、徳川、織田、田中、となっている。
坂本龍馬は維新の志士、ある意味でバランサー
徳川家康は徳川政府の礎
織田信長は戦国時代の革新者
田中角栄は戦後の復興の仕立て人
とも言えるだろうか。織田氏、田中氏は、色は違えこそ、あくまで攻めと言えるだろうか。
坂本氏、徳川氏はよきバランサーとも言えるだろうか。バランスの結果、前者は明治維新が
比較的平和裡に、後者は徳川政府安泰。
日本が求めているのはバランスか、それとも開明的な攻めか、または格差解消を目指した攻めか・・・、なかなか見えないところだ。