イエメン清掃警察 Shurta Al-Nazafa in Yemen
清掃の友の会もある、これは子供たちも参加している。
イエメン清掃警察の皆さんは歩きで、街中のゴミを収集したり、箒で道をとりあえず掃いている人たちだ。一応、サヌア市が雇っている存在だ。
今日の朝も、イエメン清掃警察の皆さんをみながら来たところだ、しかも金曜日(公休日)の早朝でも「掃除」をしているから、感心というか関心がある。
彼らの清掃の仕方は、清掃か?という感じだ、正直。批判しているわけじゃないんですけどね。
ようは一灯園なんかにいったら、多分、その掃除の仕方はなんとらんと、しごかれること間違いなしだ。
個人的には、小学校の時の掃除ぐらいのイメージに近い、つまり、なんとなく箒でももって、掃いて、なんとなくゴミでも集めて、終了だ。でも、キレイになっているかどうかは、見る人による。細かい人は、チリさえも気になるからね。でも、ちりがたまらん!という人は途上国では住めませんよ。
でイエメン清掃警察。
彼らは路上にゴミ袋で出してあるゴミ袋を、わざわざ開けて、取捨選択して拾っていくのだ、そこに前日のカートの残りでもあれば、もちろん失敬で頂きだ(私の観察ではそう)。
道を箒で掃くのはいいんだが、道路側にただ押し込んでいるだけだ、だから車がその上を走りで、ホコリが舞うだけだ。
もちろん、清掃警察といっても、微々たる俸給しかもらっていないだろう、だから、豪邸の前で、わざと「テレレノレー」といって「お出かけですか」と話しかけて、掃除姿をアピール、というわけだ。
ゴミ収集車。日本のODAマークがついた車もよく見かける。
ゴミ収集車は、へんな音を出しながら、ゴミを回収していく。だから、イエメン清掃警察のみなさんが取捨選択した残りをもっていく。
あーあー、キレイになった!と思うでしょ?
さて、このゴミ収集車のゴミはどこにいくんでしょう?もちろん、リサイクル、燃えるゴミ、不燃ごみ、ペットボトルなどに分別なんてされてませんよ。医療ゴミでさえも同じようにゴミ袋にいれられて捨てられるだけだ。(だから、ゴミ清掃関係者には実にリスキーなのだ)
別に焼却場があるわけでもなく、リサイクル工場があるわけでもありません。
全部、郊外のゴミ山に捨てられていくだけです。ということは、サヌア市の郊外はゴミだらけというわけです、また日々、サヌア市の人口が増えていますし。
政府は、ビニール袋の厚さを厚くすれば、再利用してくれるだろう、なんて思ってますけど、そうでもなさそうで。
このゴミ事情は開発が進めば進むほど、生活が欧米化すればするほど深刻になってくる、隠れた問題です。おそらく多くの開発途上国が直面する問題です。
さあ、このゴミはどうなるんでしょうか?
地球が数百年かけてなんとかしてくれる、なんて勝手に思ってませんか?
そんなわけ、ないやんけー!