アラビア語の言霊1 "N" Sound of Arabic
Ruh Al-Lugat Al-Arabiya
実は言霊は、別に日本語だけの専売特許でもない。日本語は世界一美しいという国学者とか言語学者がいるが、そういうことを言う人はいずれも日本人だ。
つまり外国人にとっては違うのだ、当然だ。
だって、音の聞き取れる周波数帯もそれぞれの言語で異なる。だから同じような音で聞こえていると思ったら、大きな間違いだ。
で、だから絶対音感Ultimate Pitchを持っていることに自慢気な人がいるが、それはあくまで日本的な絶対音感であって、他の国の人の絶対音感と音階も異なるのだ。ある意味で、日本的な絶対音感を持った人は、音への感受性が制約・制限されていると言える。
音への感受性は自由であるべきだ、それは耳を啓く、という作業でしかできないだろう。
アラビア語の言霊、ポイントはN音だ。
アラビア語はこのNをどう発音するかにかなりの労力をさいたとしか言えないほどの丁寧な配慮をして作られている言語だ、多分、理屈で説明すれば、だ。言語は自然発生的なので、言霊的な要素が、アラビア語ではN音を通じて感じられやすい、ということでもある。
tartiil, tajweed、タルティール、タジュウィード、これはコーランを朗誦する技術・規則を定めたものだ。
さて、そのタルティールとは?
(続く)