加賀恭一郎シリーズ完結編。「祈りの幕が降りる時」、嘘は真実の影、人の心の謎を解く天才。
祈りに善悪なし、嘘に善悪なし。
新参者から阿倍仲麻呂、蚤とり侍という流れでしょうか、阿部寛シネマという感じです。
さて、加賀の母親役でキャンディーズの伊藤蘭という布陣で、これだけでも十分ですが、秀吉好演の俳優小日向氏が役者魂を見せてくれますね。
日本橋を巡る一連のしがらみが、松嶋菜々子の微笑の中で舞台のカラクリを見るよう溶けていくという感じです。
「親子」という観点からは加賀は何も理解していない新参者だったということなんでしょうか。ようやく完結編にてスタート地点にたどり着いた、そんなところでしょう。
テーマ曲は麒麟の翼に続いてJUJUの「東京」。
新シリーズができることを期待したいですね。