映画「Ink Heart」
Cornelia Funke's Bookのファンタジーを映画化したものです。
勿論、PGなので安心して見られます。
で、内容は簡単にいえば、Ink Heartという本を音読することで、その本の世界の主人公たちらがこっちの世界に現実化し、その代わりにこっちの人間などがあっちの本の中の世界に行ってしまうという。。そんな感じのものです。
Page Masterとか、同じようなテーマのものはありますが、この映画の面白いところは、Book Readerによる声による想念(ただし文字化していないとだめ)の現実化というものが、どういうものかがよく映像化してあるというところでしょう。
「想念の現実化」なんてことがアセンションやらスピリチャルな発想でよく言われますが、実際のところ、そんなに単純なものでもなく、実に複雑なプロセスといえるでしょう。
いずれにせよ、この映画でポイントとなっているのは、「本」の世界の存在と、こちらの世界の人間との存在価値に優劣はないってことと、それぞれ、自分の属している「馴染みの世界」の方がやっぱり居心地がいいってことですね。
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ですので、居心地の悪い未知の領域に旅する存在というのは、その意味では貴重な存在といえるんでしょう。
あと、想念の現実化には、インクで書くというステップが必要という辺りが興味深いですね。
つまり、インクは想念が現実化する「依代」(よりしろ)みたいな役割なんでしょう。