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by よく寝る、笑う、体を暖める、爪もみ、足揉み

Secrets of Lumbar Vertebrae 腰骨の能力に関する考察

 武術家の河野智聖氏による「身体操体術」を再読しているところです、ながらで。
 
 少し技術的な情報を同書から少し引用しつつ纏めておきます。

1 個々の腰椎の個性
ー腰椎1(L1):神経系を表す。上下運動を支配。挙手・起立、頭や頸部の動きに関係。
ー腰椎2(L2):消化器系を表す。左右運動を支配する。泣く、笑うという感情にも関係。
ー腰椎3(L3):し尿器系を表す。捻れ運動を支配する。闘争、勝負、ボリューム。
ー腰椎4(L4):生殖器系を表す。骨盤の開閉運動や勘、本能、集中力などを表す。
ー腰椎5(L5):呼吸器系を表す。前後運動を支配する。歩く、走る、リズム感に関係。


2 腰椎と気の動き

 で、これを気の動きとの関係でみるとこうだそうです。

ーL1:気の方向が天へ向かう
ーL2:気の方向が左右に向かう
ーL3:気の方向が斜め、螺旋に動く
ーL4:気の方向が地へ向かう、収縮拡散の動き
ーL5:気の方向が前後へ走る


 ということで、相手の背骨に掌や指先をあてる方法(「集注法」)により、相手の背骨に意識を向けることによって潜在的な運動能力を引き出すことができるというのが河野氏の発想(5Lumbar Technique)。つまり気の動きを活性化することができると。勿論、自分でもできるはずですが。

3 指との関連性
 また、指においてもこういう関係があるとか。

ーL1:中指、あ
ーL2:薬指、え
ーL3:人差し指、い
ーL4:親指、う
ーL5:小指、お


 ですので、この「あ」、「い」、「う」、「え」、「お」という言霊と指を意識することでも、特定の腰椎を活性化することができ、その潜在的能力を引き出せるということだそうで。
 で河野氏曰く、「日本語のあいうえおの5音は腰椎と対応している。それに対して、頸椎の7個はドレミファソラシの7音に対応している」。

4 感情と気の動き
 また感情と気の動き(昇降開合)の相関性については

ー気が上昇するのが「怒り」
ー気が満ちている(ないし身体が開く)のが「喜び」
ー気が降りてくるのが「悲しみ」
ー気が欠けてくる(ないし身体が閉じる)のが「畏れ」


 ***
 つまり、あいうえお、ないし、ドレミファソラシは、ある一定の意図をもって発音する、活用すれば、エネルギー的には頸椎、腰椎にリコネクトすることが可能となるということなんでしょう。

 また、意図的に感情を活用すれば昇降開合をコントロールすることができるということになり、またエネルギー的なバランスをとれるというわけです。

 ですので、例えば、発力(発勁)のようなエネルギーの使い方をする場合は、身体を閉じて、気を昇降させながら、発する場合には身体を開くことになりましょうから、その時のその人の状態は「喜び」というわけです。それが人を活かす拳の達人ということになるんでしょう。
by triad-dyad | 2010-06-11 16:12 | 武術・気功 | Comments(0)