ゴースト NYの幻 Ghost
この映画は何度みても興味深いですね。
しかし、もちろん、西洋的な善悪という発想が濃厚ですので、「あちら側」に属する描写もそれなりにバイアスがかかっているといってもいいかもしれません。まあ、ここら辺はどうでもいいとして。
主人公のサムは、「後ろから押されて」死んでしまって地下鉄を渡り歩いている人から、霊がいかに物質的な物体を動かすかというレッスンを受けますよね。その時のレッスンのポイントは、メンタルに動かしたいモノに集中しながら、エネルギー(含む感情)を腹(下丹田のことでしょう)で爆発させることだ、というものです。
感情を腹で爆発させるという当たりは、微細なエネルギーという観点からは理にかなっているかもしれませんね、マニプラ・チャクラを一時的に活性化させることができますから。それにより、ダイナミズムというものが可能となるようですから、モノも動かせるというわけなんでしょう。
しかし、消化力の火の要素のチャクラでもありますから、火が一時的に燃え上がるんですが、あっという間に消えてしまい、そしてエネルギーが虚の状態になってしまいます。
ちょうど、サムにモノの動かし方を教えた後の地下鉄のゴーストのように自分を失ってしまうことは十分にあり得ます。
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人間というのは感情的なパワーがあるうちは、つまり怒り、悲しみといったものであっても、そう感じられるうちは、まだエネルギーがあるってことです。
しかし、その後に来るギャップから慢性的な虚の状態になってしまうこともあり得ます。