Dogen And Ryokan 道元と良寛
・道元
春は花 夏はほととぎす 秋は月 冬雪さえて すずしかりけり
・良寛
かたみとて 何を残さん 春は花 山ほととぎす 秋はもみじ葉
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良寛の方が人間くさかったんでしょうね、この辞世の句を感じる限りでは。仏教的には煩悩、とらわれがあるってことです。「かたみ」を残すというところがですね。
道元は、道の元にあったんでしょうね、またクンダリーニも十分に活性化されていたことも容易に想像できる句と言えます。さもなければ、「すずしかりけり」とは言わないでしょう。永平寺に行ったことがある人はわかると思いますけど、冬の永平寺はかなり底冷えしますしね。。。
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なお、もう20数年前に中国浙江省寧波の天童寺に思い立ってふらりと一人旅したことがありますが、道元は4年間そこで修行したんですよね、ということで道元禅師には個人的には親近感を勝手に持っている次第ですが、曹洞禅に入門したことはありませぬ。