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by よく寝る、笑う、体を暖める、爪もみ、足揉み

Will Ferrell ウィル・フェレル、Stranger Than Fiction

Truth is stranger than Fiction

「コメディアン」のウィル氏主演の2006年の作品をたまたまテレビで見たところです。なかなか興味深いです。まあ詳細は映画を見てもらうとして。

自分の人生はフィクションかそれともノン・フィクションかどうか。
または、

自分の人生は誰かライターがいるのかどうか、それがハイアーセルフなのか、それとも魂といったものなのかどうか。そしてライターのシナリオから逃れることが出来るのかどうか。

 そんな問いにヒントを与えてくれる作品と言えます。この映画では、後者の質問については、人気の「フィクション悲劇」作家が「フィクション」を書くことで「思考伝播」(またはメンタルな憑依)のような形で主人公のハロルド・クリックの人生をオンタイムで左右させて、最後は「死」まで導いていくというものです。
 他方、ハロルドもオンタイムで作家の書くシナリオが「頭の中の声」としてナレーションとして響くというわけです。

 ハロルド・クリックは、クリックという名の通り、時計と数字に縛られたルーティン的な単調な規則正しい生活を送っているのですが、突然の「頭の中の声」に、生き方を見直さざるを得なくなります。その過程で、彼に縁の無かった女性、やりたかったギターなどを通じて人間性を「回復」していく姿が描写されています。
 勿論、「頭の中の声」は、チャネリングといえばチャネリングですが、普通は「統合失調症」の「妄想型」の症状の一つと言えます。ということで、ハロルドも色々な人(精神科医、大学の教授とか)に相談するというわけです。

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 個人的な共感のポイントは、

人生のシナリオとやら、または「運命」(含む死)、または「占い」による未来の自分とやらに縛られるのではなく、それらに対面して、交流を試みることで流れは変りうる。しかし、それは自分が運命を変えるのではなくて、あくまでも流れとの交流(インターアクション)を通じて可能となる。

 というものです。実際、映画では、ハロルドはその作家にも、また「死ぬというシナリオ」にも果敢に対面していきますし、最後は諦観することで「許容」の立場をとるようになります。そこに流れを変える秘訣がありそうですね。

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 既に書かれた運命か、それとも「他者」により現在進行形で書かれつつあるノンフィクションかどうかは別として、いずれにしても小説にはエンドが来るんでしょうし、そのタイミングは決まっているようで決まってないとも言えます。なぜかというと「突然」やってくるので。

 時間の呪縛から自由なエネルギーの流れで生きることが出来れば、豊かなものになるのかもしれませんね。少なくともハロルドはそういう風に変貌していきます。

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 なお、エンドは小休止であろうというのが、個人的な意見です。


 
by triad-dyad | 2008-11-10 17:54 | 瞑想Meditation | Comments(0)