「何も起こっていない平穏な」ときこそ
特に文明、文化という長いスパンで動いていくものは、原因といわれる部分は、「平穏なとき」に進んでいくものであって、その結果が、「問題」発生という事態です。ですので、問題が発生した時点ではすでに原因は臨界点を越えているってことです。その原因を解決するのは、もはや不可能に近いといえるでしょう。
なぜかというと、問題は既に結果だからです。結果からできることは、次に生じる事態を軽減する、次善の策をとりうるのであればとることぐらいですが、それはあくまで対症療法であって(つまり、問題の症状を軽減する)、問題の原因を解決することではありません。