Matrix:To Be The One Or Not
第二、第三作は映像的には強烈になってきますが、思索的という感じではないでしょうね。ミフネ氏が気になるくらいで。
さて、オラクル(右役の彼女は第二作の前後に亡くなったと聞きましたが)が、ネオに「救世主になるかならないかは恋愛するのと同じだ」と、女性的な意味深な笑いをにじませながら、語りますよね?「心と体で感じること」とも。まあ、トリニティの恋心は感じ取れない「察しの悪さ」も指摘してますけど。
「わからない」というのは、どちらにも転ぶ可能性がある、可能性が開かれているという意味で、ネオのオラクルへの第一声はその通りなんでしょう。「違うと思う」といったら、おそらくそれでThe Endです。
わからない何かを心と体で感じる、それができるようになると道が見えてくる、ただし、見えてくるのと実際に歩むのとは当然異なるということですが。
魂のヒントは、心と体で感じることで見極めることができます。それは頭の作業でもなく、経験則に基く知識・知恵でもないってことなんでしょう。
ただし、マトリックスから自由になることが、あなたにとっての「幸せ」かどうかは大きな問いでしょう。マトリックスからの自由を志向するのであれば、心と体で感じて、その流れる方向に進んでいくこと、そしてその道は「わからない」、あるのはヒントだけ、ただしある段階で、「なんでかわからないが」確信に変わっていく、そしてそうなる、ということです。