宇宙体験?
「宇宙感覚のさなかには、神の内なる臨在の直接性を体験します。信じられないほどに力強い臨在が直接的に体験されるので、はじめは衝撃を受けます。快感ですが衝撃的です。
文字通りの電気ショックが、身体の組織全体を駆け巡るような感じです。
だからこそ、自我の人格は十分に力強く、健康的に成長して、神の内なる臨在の高い波動になれる必要があるのです。そのとき神の出現は、自分の永遠の現実、永遠の状態として、すなわち本当のアイデンティティーとして体験されるのです。」
さて、原文や作者の素性を調べていないのでなんともいえませんが、
「神の臨在」という言葉が使われていることから、おそらくユダヤ的な概念の持ち主なんだろうかと想像します、シャキーナ、アラビア語ならSakinaというのが「神の臨在」にフィットする概念でしょう。いずれにせよ、欧米的な概念での体験といえます。
個人的には、神の臨在という場合の神は何かということを置いておいて、「電気ショック」というところから、この体験の深さというのはだいたいわかります。電気ショックがもっと「深まっていく」と、磁気ショックになります、これは電気ショックとは違います。
ですので、「電気ショック」の状態が「神の臨在」によるものとすると、少し浅薄なような気もしますが、作者は意図的に読者に分かりやすいように電気ショックとしたのかもしれませんね。
つまり、ここで指摘したいのは、体験というのは極めて個人的なもので、それをいくら想像、解釈、論理的な理解を読者がしたところで、あまり意味がないということです。なぜなら体験するしかないからです。そして常に体験は新鮮です。