Powdered Incense Of Japan 塗香
ちょうど、音楽の楽器は同じなのに、アラブ人がひけばアラブ的に、インド人がひけばインド的に、アジア人がひけばアジアン風に変貌していくのに近いものがあるかもしれません。
仏教の東漸があるならば、そこには音楽や香の東漸というものもあったといえますし、シルクロードの乳香の道があるならば、香の道もあったといえます。
さて今回は、松栄堂の塗香の極品を買い求めました。上品、極品、最高級品というランクでいけば真ん中ですが、その香で選びました。高そうでしょう?でも塗香の量は少量なので500円です。塗香は、おそらく日本でしか手に入りません、見かけないので。(勿論、海外の日本系のデパートでは手に入るかもしれませんが)。
この塗香は、仏前や仏閣で自分の心身を清めるということで、手などに塗るものです、香水と同じ箇所にぬれば、脈動で香の重厚な匂いが漂うことになりますね。
心身を清めるというより、おそらく条件反射です。こういう香をかぐと、特に重厚で荘厳な香をそれはかとなく感じると、意識が多少変性するというわけです、それこそ仏前に参るには適当な精神状態といえます。
悟りというものをもし希求する人は、香が実はポイントです。香は、面倒くさいイメージや宗教儀式次第などとは全く関係なく、人を悟りの周辺へいざなう何かがあります。体の深部やDNAが反応するといってもいいかもしれません、なぜかというと、人間の体には過去、現在、未来のデータがすでに存在しているので、そのどこかが反応するからでしょうね。それはエネルギーのチャンネルを開くことともいえます。
で、おそらく重要なのは、どの香をセレクトするか、です。自分の体の深部が反応するようなそういう香がセレクトできればいいんですが・・・。
最近の流行の○○の香り、けむりが少ない、とかそういうものに惑わされては、これぞというものは選べませんね。
ちょうど、石探しに近い感覚ですかね。