人前でのスピーチの仕方
よくイエメン人からスピーチはどういう風にしたらいいのかと聞かれますが、こんな感じで答えてます。
1.原稿を準備してもいい。しかし長くしない。予定時間よりも短くする。
2.原稿は読んでもいい、しかし、原稿だけみない。
3.とりあえず、事前に会場の一番後ろに座って、自分が聞く側になった時を想像してみる。
4.会場に人が集まったら、とりあえず全員眺めてみる。そしてその場の雰囲気や来ている層の人を感じる。
5.本番では、ゆっくりと、明瞭な発音で、時たま、聴衆をなんとなく眺めながら話す。
です。
よく、原稿を高速で読む人や、機関銃のように話す人がいますが、スピーチをする人に興味をもっている人が集まる場合はそれでもOKです。そうではなくて、不特定多数の人が集まり、いろいろなバックグラウンドの人が集まるときは、そういうスピーチは誰も聞いてません。
あくまで、スピーチは情報を伝達することですので、時間制限いっぱいで話すというよりも、少ない内容をゆっくり、明瞭な発音で話すことが重要です。
慣れてくると、アドリブで殆どスピーチできるようになります。
というのも、原稿の内容自体がすでに会場の聴衆に適さない、場違いな内容であったりすることが、現場で判明するからですね。
そのときは、会場の聴衆の雰囲気をみて言葉使いや内容を臨機応変に頭で組み立て、後は本番でアドリブで話せばいいんですね。上級者向けです。
私の場合は、美辞麗句よりも内容を優先します。アラブでは美辞麗句が重要視されており、マストですが、そんなのはアラブ人でもない私には不要です。内容で勝負ですが、あくまで、相手あってのスピーチですので、繊細な言葉使いが必要になりますが・・・。