歓びとは
「欲望は内面の葛藤を映し出したものです。葛藤ーつまり思考と気持ちが乖離している状態です。」
「歓び。思うことと感じることが一致した状態。」
「欲望が不在である状態としての歓びは、思考と感情が完全に一致して本来の自己が表現されたときに生まれます。」
日本人のように本音と建前で生きている人たちは、これによれば、歓びを得ることは難しいということになります。なぜかというと、常に自己矛盾だからです。
日本人が建前と本音という歪んだ文化的な表現体系を変えていかない限り、日本全体として葛藤が溜まる一方です。すでにそれが危機的な状況にあることは、皆さんがなんとなく感じている通りです。だから、今の日本の現状はこうなんです。
歓びでものづくりをしない限り、商品は売れませんよ。
嫌々、疲労困憊の人たちが作った品物をだれが買うんですか?
エネルギー的には、いくら高品質であっても、使っていくうちに使う人の調子が落ちていくばかりです。
日本中で、どんなけの人が歓び、喜びながら生活しているんですか?
それが先進国ですか。
まずは、自分に正直に生きる、それが自分の感情と思考を一致させるためには必要な条件でしょうか。
あんまり時間がないようです、今のうちに自分のやりたいことをやり終えておくことです。
平家物語にある言葉で「すべてのことはすべてみつ」(すべてのことはすべて見たので死んでも悔いはなし、という意味です)という風に自分で言い切れるようにしておくんです。
「あなたのために自分の好きなことができなかった」なんていう偽善者ぶった言葉を吐くぐらいなら、今から自分で自分の好きなことをやるんです。「あなたのため」、「人のため」なんていう生き方は建前です。
あなたが自分らしく生きることによって歓びが増えれば、それが周りの人のためになるんです、結果的には。これはエゴ的な自己中心的な生き方とは違います。
なぜかというと、エゴ的な生き方、自己中心的な生き方は欲望だらけです、自己矛盾だらけだということと言えます。