産業医という存在について。また辛いので辞職を考えている、という方
ですから、産業医に頼る限りは、働かざるを得ないといえます。なぜなら、産業医はあなたが働くようにサポートするからですね。そこには、あなたの辞職したい、転職したい、悩みがあるということは、どうでもいいんです。とにかく「働いてくれればいい」ということですので。
それ以上のことを産業医に求めるのは筋違いです。
一方、不調の側からすれば、自分の不調を解決したい、そのために医者に相談しているという気持ちがあるでしょう。
それなりになんとなく改善したいのであれば、産業医ではなく、会社の外の別の医者に相談することです。もちろん、サード・オピニオン(third opinion)を求めても可です。
ただし、医者も所詮、医療サービスの提供であって、あなたの問題を解決してくれるわけでも、師匠でも、あなたの人生選択を決めるわけでも、細木数子や江原氏でもありません。手元に薬がきて、とりあえず通院する、それだけのことです。後はどうするか、ご自身で探求するしかありません。
なお、体が不調で辞職や転職を考えたいが、そこまで踏み切れない人は、とりあえず、休職というシステムが活用できるのであれば、外部の医者に処方箋でも書いてもらって休職なり病休をして、休むことです。自然の中に数日身をおく、温泉で湯治的に一週間ぐらいでもブラブラしてみる、そうすると閃きがでてくるかもしれません。
辛いときにその辛さのままで辞めてしまうよりは、とりあえず一旦停止してみて、違う環境に身を一人おいてみるってことです。そうすれば辞めるにしても自分の内面はぜんぜん違います(おそらく)。
人に相談するのは自分自身が混乱するだけですし、消耗しますし、変に気を使われるか、「がんばれ」といわれるのが落ちですので。
最後に頼るのは結局は自分です。