イエメン人マフウィート州出身アリーの差し入れMr. Ali
アリー氏は、イエメンのマフウィート州の出身でサヌア在住だ。
前職は、水配給車(ワイタート)の運転手。よく栄養失調で点滴を受けているようだが、ちゃんと食べなさいよ。
イエメンで医者が滋養にいいということで薦めるのは、デーツと蜂蜜だ。
今年の年始はちょうどイード・アドハー(犠牲祭)と重なったこともあり、イエメン人にとっても年始は今年は長期休暇だ。犠牲祭で何頭の羊がトサツされるかと思うと、羊族に皆さんにはお気の毒だ。
でこのお祝いがあるときには、イエメンでは花火、爆竹は当然として、拳銃、機関銃や手榴弾、実弾で威勢良くぶっぱなして祝うのがイエメン流だ。だから、必ず流れ玉で、死傷者がでる。しかし、これも「伝統」だそうで、あまり改善される兆しが見られない。
近所でも、隣人同士で銃の発砲は日常茶飯事だ。そういう音が聞こえたら、屋内に入ること、、祭りのときも外にでないで屋内にいることが賢明だ。なぜなら、空から流れ玉が降ってくるからだ、流れ玉だといって侮ることなかれ、当たり所が悪いと即死だ。私の借家の窓も流れ玉に被爆したこともある。
まあ部族というのは、ヤクザみたいな組織なので、部族間抗争が多い、因習なのだ。
イエメン政府が取っている政策は、「部族間同士の和解」推進政策だ、それほど、部族間の抗争によるドンパチはひどいということでもある。
前置きが長くなったが、アリー氏がイードの差し入れってことで持ってきてたのが以下のものだ。ナッツ、ほしぶどう、種や甘いものなどなどの盛り合わせといったところだ。こういう菓子をつまみながら、水タバコをふかし、甘いものを食べて、カートでもくちゃくちゃして、おしゃべりをするのが彼らの娯楽だ。そして祭日にはモスクで礼拝してから、正装して親戚詣でをして挨拶をするというのが、まあ通例。
ほしぶどうは、イエメンのスークでは必ず見かける一品だ、ブドウはイエメンでも生産されているからでもある。前にいたイエメン系ユダヤ人はブドウからワインを生産してたそうだが、今は「伝説のイエメン・ワイン」だ。
ほしぶどうはzabibだ、間違っても「zabibaをくれ」なんて、スークで言わないように。zabibaとはずばり乳頭だ。まあ似てなくもないか。