high place of sacrifice de Petra
犠牲祭壇ですが、前にも言及しましたが、祭壇はホル山(Mt Hor/Mt Haroun)に面する形で設置された遥拝所、またスネーク・モニュメント(Snake Monument )もその鎌首をアロン御廟に向けて、ある種の結界を作っている印象です。ワディ・サブラ(Wadi Sabra)の舞台は、ホル山に捧げる神楽のようなものだったんでしょうか。
また現在でも遺跡内に住んでいるベドウィンがアロンの護印士といったところで、守っている。
(犠牲祭壇からホル山を望む)
ホル山には、犠牲祭壇から眼下にある大地・ワディを抜けていくというルートになるわけですが、ベドウィン・ガイドの「マージド」によれば、遺跡のエントランスから徒歩だと片道13キロ、約4時間(朝6時スタート)、つまり往復8時間だとか。おそらく、マージドの時間付は平均時速3キロくらいのペースでということでしょう。
強烈な太陽光の下でのハイクになるので、ちゃんとした準備とガイドが必要のようです。ビジターセンターの案内板の書きぶりは車で行けるポイントまで行って、歩きで4.5キロ登るというイメージでしょうか。
ガイド料は不明で相場もよく分かりませんが(ビジターセンターに「正規」のガイド案内所あり)、ベドウィン相手ですとガイド料以上のチップ代が必須となります。例えば、エントランス-シーク入口の馬代は入場券に含まれているのですが、乗ればチップ代をそれなりに請求されます(要交渉ですが、結果的に高くつくとかないとか)。
さて、ホル山は、龍脈の尻尾に近い「仙骨」にある龍穴に位置しているんでしょう。ということで、ヨルダン大渓谷の生み出す何らかのエネルギー流が吹き上がっているということなんでしょう。幸いなのが、龍脈は開発の名の下にあまり破壊されていないこと。
(白い建物がアロン廟、ホル山頂上に位置)
アロン廟に礼拝する形で、ホル山頂上手前にビザンチン時代の教会遺跡があり、フィンランドの考古学チームが教会やら巡礼ルートの調査をしたようですね。興味深いです。
おそらく教会以前にもこの場所では太陽信仰と月信仰のようなものが長らく行われていた、巫女が主流かとの印象を受けますね。ソウルクエストの場と言えましょう。
アロンが来る以前から記録に残されていない信仰がこの場所には長らくあったというイメージでしょう。