high place of sacrifice in Petra 犠牲祭壇
エルハズネからのファサード通りぐらいから、山道に入り、オベリスク、犠牲祭壇、ライオンのモニュメント、庭の墓、ローマ兵士の墓、ルネサンスの墓を経てワディ・ファラサで、カスル・ビントというルート。ゆっくりエンジョイしながらで2時間半ぐらいかと。
(ローマ兵士の墓)
この犠牲祭壇の祭壇の正面にはモーセの兄のアーロンの墓所(Jabal Al=Haroun)が見えます、位置してます。ということで、ペトラのナバタイにとっての至高の聖域たる犠牲祭壇がアーロン墓所の「遥拝所」となっているのは興味深いですね。なお、供物になったのは主に動物だそうです。
まあ、ナバタイ人にとっての主神であるドゥシャーラーは「シャラー山の主」が由来だそうですので、ナバタイ人は感覚的には山岳信仰の民なのかもしれませんね。であれば、ハールン(アーロン)山を至聖の場所として信仰の対象とし、山を依り代として見立てていたということなんでしょうか。
オベリスクが死者の魂(ネペシュ)を表すというのも、依り代としてのオベリスク形のステラと考えればムベなるかなというところです。
犠牲祭壇からワディ・ファラサに行く途中の風景、特に色鮮やかな岩壁はなかなか見応えがありますね。メインのルート(エルハズネ、デイル)ではお目にかかれない類いですね。
(犠牲祭壇から下ったポイントでハールン山を望む、下はワディ・ファラサ)
なお、ペトラ教会のモザイクも一見の価値ありでしょう。
(ペトラ教会のモザイク)