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Global Risks グローバル・リスクに関する5分スピーチ

 Tony Blair元英国首相の5分間スピーチを拝聴したところです、他にクレチン・カナダ元首相とかもいましたが。

 さて、トニー・ブレア氏の5分間のスピーチは「グローバル・リスク」についてのもの、発言の要旨はこんな感じでしょうか(私の個人的なメモによります)。

 まず、2011年の世界にとってのリスクは、ズバリ「変化のスピード」
 そして、具体的なリスク要素としては4つのポイントがあるだろう。

1 世界は既にお互いに依存しており(Inderdependent)、また相互にコネクトされており(Interconnected)、それはG8→G20に拡大したことにも表れているだろう。急速な変化を如何にマネッジしていくかが課題であり、基本的にはお互いに協力するという相互扶助の精神が何にもまして重要になる。

2 経済・財政問題や他国との関係(例:米中国関係)などをバランスよく対処していく(Rebalance)ことがポイントとなる。そのためには関係者間の協調と足並みをそろえることが重要である。

3 治安の問題。現在では世界での人口動態(Demography)が急速に変化しており、それが価値観(含む宗教)の衝突につながり、不安定要素になりかねない状況にある。それに対しては、異なる伝統・文化や価値観を相互に尊重するという精神を教育していくことが求められる。

4 安定的な成長。世界金融危機が世界の経済や競争力に悪影響を与えたが、保護主義に走ることなく引き続き國際的な協力・協調により安定的な成長を実現していくことが課題となる。

 つまり、

 特に経済分野で諸課題のリバランスを行い(経済改革等)、相互に協力協調しながら、同時に相互尊敬の精神を刺激し、そして世界全体のために安定的な成長を実現していく、その際に機会を人々に広く分配すること。これは「変化のスピード」というグローバル・リスクに対応するためのポイントであり、このプロセスはチャレンジでもあるが、エキサイティングでもある。

 ***
 グローバル・リスクに関してブレア氏以外の他の論者にも共通するのが、透明性(Transparency)と信頼性(Trust)がポイントだという見方です。それ以外にもリスク・テイキングが重要であるとか、それぞれが保護主義に傾き「孤族」となって自分の世界にこもってしまうのは要注意というアイデアもありました。

 まさに透明性と信頼性はWikileaksがその先鞭をつけたのではないかという感じでもありますね。
"The Web of Servers is now a Web of People"(James Turley氏)のコメントもなるほどという感じではあります。

 いずれにせよ、「変化のスピード」(Pace of Change)がリスクでもあり、課題でもあり、またエキサイティングでもあるという2011年の見立ては「仰る通り」。 

 個人的な視点からすれば「変化のスピード」=「エネルギーの質的シフトのスピード」

+++++
(追加)
 他のミチオ・カク教授をはじめとする多分野の論者らの発想の全体の傾向としてはこんな感じでしょうか。
 競争力はひいてはすべての人の発展のため、そのためには新技術、創造性、変化・革新、発想の転換がスピードをもって模索してい必要があり、そのためには地球外からの視点発想も適当であろう。

 ということで、UFOだとか地球外知的生命体の「存在」の有無を論じるというよりは、そういう存在を前提に彼らから学ぶべきだというようなラインになっているところが興味深いですね。

 まとめますと、

 経済分野のみならず、あらゆる分野で変化についていくためにはコペルニクス的な枠組みの転換が必要となってきており、そのためには地球外規模の外からの視点も求められてくる、そんなところでしょうか。それを今後5年で、なんていう悠長な話しではなく、なうNowだというところもポイントです。
 
by triad-dyad | 2011-01-24 23:50 | 雑感にゃり | Comments(0)