「精神療法よりも投薬治療の傾向」とスピリチャル・エマージェンシー
簡単にまとめればこういう内容です。
・米国での医療支出統計データを分析した結果として、1996年から2005年に抗うつ治療の割合が5.84%から10.12%に、推定患者数が1,330万人から2,700万人に増加した。(ちなみにアフリカ系米国人群は特に増加はなく比較的日う悔い水準)
・抗うつ薬服用者の中で、抗精神病薬の処方も受けた患者の割合は、1996年から2005年に5.46%から8.86%に上昇したが、精神療法を併用した患者の割合は31.5%から19.87%に低下した。
・これらの結果は、心理的療法よりむしろ薬物治療を重視する臨床状況から生じていることを示唆しているほか、①大うつ病が増えている、②新規抗うつ薬が米食品医薬品局により承認された、③これらの薬剤の使用を支持する臨床ガイドラインが公表された、ことなどが背景にあるのではないかとしています。
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おそらく、患者数が急激に増えていることと、よって個別に時間と手間をかけられない、効率化という観点から薬物治療が主流となってる、ということなんでしょう。しかし、薬物治療で問題の原因が解決されることはおそらくないんでしょう、というのも対症療法は原因を療法しているわけではないので。
しかし、薬物療法で症状が緩和されてくると「寛解」ということで、あたかも問題が解決されたような話になってきますが、そこは注意を要するのかもしれません。そもそも薬を飲み続けることが問題が未解決である証左でしょう。
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問題は、クンダリーニ症候群などの微細なエネルギーの突発的な活性化によって、神経システムの損傷や自我(小我)の崩壊が生じる場合です。この場合は、もちろん、トランスパーソナルな心理療法もいいんでしょうが、おそらく精神療法でも薬物療法でも安定させることは難しいのかもしれませんね。
個人的にはもし原因がそうであるのであれば、やはり微細なエネルギー的な手法によって対応すべきであって、そこに徒らに「信仰」(含むは価値判断的なもの)を介在させるべきではないという感じです。
なお、微細なエネルギーによるものかどうかを見極めるのは、今では簡単なようで簡単ではないんでしょう。というのも、個人の持つエネルギー(想い、感情、内的生活)があっという間に「現実化」していくので、微細なエネルギーははっきりいえば殆どの人について部分的に活性化しているからです。その人の極度な感情の発露で、自分の首がしまって窒息してしまう状態はすでに起こりつつあるのでは、という印象を持っています。
ですので、アンバランスなエネルギーを発している限り、その歪みが「精神疾患」のような症状を呈することは普通でしょう。
アンバランスなエネルギーを解消することが適当なわけですが、そのためには家族関係であるとか、その人の生活環境であるとかを修正する必要があるのかもしれませんが、それ以上にこれからは外部の環境からのストレスが飛躍的に増えてくるでしょうから、それとのバランスもうまくとる必要があるのかもしれませんね。